長時間を要する浮遊菌試験(培養法)へBIOTRAK™によるリアルタイム生菌測定を加えることで「即時判定」だけでなく「常時モニタリング」から「汚染源の特定」、さらに「測定した菌の捕捉・その後の同定」まで可能になります。
また従来の課題であった花粉や無塵服繊維など「生菌との判別」が難しかった微粒子の判別能力も大幅に向上。
ソフトウェアは21 CFR Part.11準拠。 デモ機もご用意しています。
浮遊菌の測定には、エアーサンプリングと培養法がこれまで長年にわたり使用されております。しかしながら培養と分析には通常数日間を要し、その間汚染された製品が製造されている可能性があります。
製造プロセスが監視され、制御されていることの確認を求められる現在において、汚染発生をリアルタイムに検出し、製品への影響を最小限に留めるべく、直ちに対策をとることが最大のテーマとなっております。
光学検出部を通過した試料空気は、菌捕集用ゼラチンフィルタを通過して排気されます。
このゼラチンフィルターを取り外して標準的な公定法や微粒子迅速検査法(RMM)を経ることで分析・同定が可能です。
一般的な浮遊菌カウンターでは花粉や無塵衣繊維など生菌でない粒子まで誤って計数する問題がありました。BIOTRAK™は蛍光検出部の多チャンネル化により高度な生菌判別能力を確立しています。BIOTRAK9510-BDでは、蛍光検出部は2チャンネル使用することでより高度生菌判別を達成しております。
図1に例示するように単一チャンネルの蛍光検出の場合、花粉と微生物を区別することは不可能ですが、図2で例示されるように、2つ目の蛍光チャンネルを追加することで花粉と微生物の違いが明らかになります。
複数のパラメータの光学検出と生菌判別アルゴリズムを有するBIOTRAK™9510-BDは、その生菌検出(判定)感度を2段階の設定から検出できます。
①高感度設定⇒グレードAやBの比較的微粒子清浄度の高いエリアのモニタリングに最適です。
②低感度設定⇒グレードCやDの清浄度が低く干渉物質が多いことが予想されるエリアでのモニタリングに最適です。
パーティクルカウンターで培われた、直感的で使い易いタッチスクリーンのユーザーインターフェースにより、測定設定、アラーム設定、データ管理、リアルタイム異常通知を提供します。
また、モニタリングシステムへの組み込みが可能です。 BIOTRAK™9510-BDは、TSI社のモニタリングシステムに組み込んで、トレンドデータ表示や異常記録などを含む連続測定及び、プロセスコントロールや異常原因調査が可能です。
最小粒径 | 0.5µm |
粒径チャンネル数 | 6 |
粒径区分 | 0.5/0.7/1.0/3.0/5.0/10µm |
試料吸引量 | 28.3L/min (1CFM) |
最大可測濃度 | 400,000個/28.3L |
偽計数 | 1個以下/5分 |
光源 | 半導体レーザー |
ISO 21501-4, JIS 9921 準拠 |
サンプリング時間 | 1秒~99時間 |
サンプリング回数 | 1回~9,999回 又は連続 |
データ保存 | 10,000回 |
言語 | 日本語、英語、中国語、仏語、独語、伊語、西語 |
接続ソフトウェア | TrakPro™Light Secure, FMS |
通信インターフェース | Ethernet, USB |
最大サンプリングチューブ長 | 3m |
画面 | VGA 5.7インチカラータッチディスプレイ |
プリンター | 感熱プリンター内蔵 |
換気フィルタリング | HEPA フィルター内蔵 |
寸法(W×D×H) | 267×297×483mm |
重量 | 16.8㎏ |
電源 | 100~240VAC |
使用環境 | 温度:5~35℃ 湿度:20~95%(結露なき事) |
本体材質 | ステンレス |
操作マニュアルCD(英語)、電源ケーブル、サンプリングプローブ、プローブ固定三脚、サンプリングチューブ、パージフィルター、USBケーブル、ソフトウェア(TrakPro™Light Secure)、菌補集用ホルダー |
電子式フィルタースキャンプローブ、フィルタースキャンプローブ、風速計、温湿度計、等速吸引プローブ、サンプリングチューブ、専用キャリングケース、プリンター用紙、菌補修フィルター、菌補修用ホルダー、集中監視用ソフトウェア(FMS) |